kikkakeの店主・ジローが、日々考えていることや、
商品の情報、ストアのお知らせをお伝えしていきます。
月〜金曜日の更新です。

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12.5 Fri. | 大人になった、のか

12.5 Fri. | 大人になった、のか

12.5 Fri. | 大人になった、のか

久しぶりに、ある有名なとんかつ屋さんに行った。
いつも行列をしていて
メニューはヒレカツとロースカツしかない、
シンプルで昔ながらのお店。

とても美味しいんだけども
あまり行っていない理由があった。
それはドレッシングや塩が置いてないから。

老舗のとんかつ屋さんによくあるのだけれども、
調味料がソースしか置いてなくて、
とんかつには塩だったり
大根おろし醤油でも食べたかったり、
キャベツの千切りはドレッシングで食べたいなと
思っている自分にとって、
ソースしか置いてないお店は
選ばないことが多かった。

そんなこともあり足が遠のいていたのだけれども、
久しぶりに食べてみた結果、超美味しかった!

ソースをかけてももちろん美味しいし、
とんかつ自体が美味しいので
なんなら何もかけなくても美味しい。
塩とかドレッシングがあったら嬉しいけれども、
絶対必要かと言われたらそうでもなく、
たまには違う食べ方もいいよねと思えるほど、
自分の中のこだわりが
薄くなっていることに気がついた。

どうしてこんな、大したことのない理由で
美味しいお店を敬遠していたのだろうと
やや後悔しながら、
ご飯とキャベツと豚汁をおかわりして、
お腹いっぱいもりもり食べてお店を出た。

歳を経るごとに
苦手なものやこだわりが抜けていって、
受け入れる幅が広がるのは良いことだなと思う一方、
変なこだわりも増えていっているような気もする。

大人になったのかどうかは分からないけども、
ソースで食べるとんかつは、超美味しかった。
 
 

久しぶりに、ある有名なとんかつ屋さんに行った。
いつも行列をしていて
メニューはヒレカツとロースカツしかない、
シンプルで昔ながらのお店。

とても美味しいんだけども
あまり行っていない理由があった。
それはドレッシングや塩が置いてないから。

老舗のとんかつ屋さんによくあるのだけれども、
調味料がソースしか置いてなくて、
とんかつには塩だったり
大根おろし醤油でも食べたかったり、
キャベツの千切りはドレッシングで食べたいなと
思っている自分にとって、
ソースしか置いてないお店は
選ばないことが多かった。

そんなこともあり足が遠のいていたのだけれども、
久しぶりに食べてみた結果、超美味しかった!

ソースをかけてももちろん美味しいし、
とんかつ自体が美味しいので
なんなら何もかけなくても美味しい。
塩とかドレッシングがあったら嬉しいけれども、
絶対必要かと言われたらそうでもなく、
たまには違う食べ方もいいよねと思えるほど、
自分の中のこだわりが
薄くなっていることに気がついた。

どうしてこんな、大したことのない理由で
美味しいお店を敬遠していたのだろうと
やや後悔しながら、
ご飯とキャベツと豚汁をおかわりして、
お腹いっぱいもりもり食べてお店を出た。

歳を経るごとに
苦手なものやこだわりが抜けていって、
受け入れる幅が広がるのは良いことだなと思う一方、
変なこだわりも増えていっているような気もする。

大人になったのかどうかは分からないけども、
ソースで食べるとんかつは、超美味しかった。
 
 

12.4 Thu. | 味見対策

12.4 Thu. | 味見対策

12.4 Thu. | 味見対策

味見をするときに、
味が分からなくなってしまうことを

先日ここで書いた。

よく聞く話でもあるし、

要因も想像がついているけれども、

なんとなく生成AIに質問してみたところ、

「味見をしているうちに
 味がよく分からなくなるのは、

 世間でよくあることです。」

ということで、要因を教えてくれた。

・同じ味を何度も味わうと、
 刺激に慣れてしまい、
 味を感じる力が一時的に鈍る。

・味は舌だけでなく香りにも大きく影響。
 
 においを嗅ぎ続けていると、
 
 脳が「もう知っている」と
 判断して匂いの感じ方が弱まる。

・熱いものや辛いものを繰り返し味見すると、
 舌が軽く麻痺する。

・味が決まりかけている時ほど、
 「これでいいのかな?」と迷いが強くなり、
 味がわからなくなる。

なるほどな。
そして続けて対策として、
「水を飲んで口をリセット」「少し時間をあける」
「別の人に味見を依頼」「味の基準を決めておく」だそうだ。
そして、最後のまとめが、さすがの生成AI。


「味が分からなくなるのは
【真剣に味を調整している証拠】です。」
と言われ、

思わず、「あ、そうかな。えへへ」となってしまった。

味見の対策を生成AIに聞いて学んだことは、
「まず話をちゃんと聞いて、受け入れ、

 対策を整然と伝えた上で、最後に褒める。

 そうすると相手はちゃんと話を聞く。」
だった。
 
 

味見をするときに、
味が分からなくなってしまうことを

先日ここで書いた。

よく聞く話でもあるし、

要因も想像がついているけれども、

なんとなく生成AIに質問してみたところ、

「味見をしているうちに
 味がよく分からなくなるのは、

 世間でよくあることです。」

ということで、要因を教えてくれた。

・同じ味を何度も味わうと、
 刺激に慣れてしまい、
 味を感じる力が一時的に鈍る。

・味は舌だけでなく香りにも大きく影響。
 
 においを嗅ぎ続けていると、
 
 脳が「もう知っている」と
 判断して匂いの感じ方が弱まる。

・熱いものや辛いものを繰り返し味見すると、
 舌が軽く麻痺する。

・味が決まりかけている時ほど、
 「これでいいのかな?」と迷いが強くなり、
 味がわからなくなる。

なるほどな。
そして続けて対策として、
「水を飲んで口をリセット」「少し時間をあける」
「別の人に味見を依頼」「味の基準を決めておく」だそうだ。
そして、最後のまとめが、さすがの生成AI。


「味が分からなくなるのは
【真剣に味を調整している証拠】です。」
と言われ、

思わず、「あ、そうかな。えへへ」となってしまった。

味見の対策を生成AIに聞いて学んだことは、
「まず話をちゃんと聞いて、受け入れ、

 対策を整然と伝えた上で、最後に褒める。

 そうすると相手はちゃんと話を聞く。」
だった。
 
 

12.3 Wed. | 器が違う

12.3 Wed. | 器が違う

12.3 Wed. | 器が違う

ハタノワタルさんという作家さんが
作っている、敷板という作品がある。
板状のアルミに和紙が貼られている、
食器やお菓子など物を置く台として
使う板なのだけれども、
僕は料理を盛る器として使っている。

黒や緑、青など色々な作品があるのだけれども、
どれも言葉では表せない
和紙特有の綺麗な色味をしていて、
とてもかっこいい。

形としてはただの板なので平たくて、
本来料理を盛る器としては
適していないのかもしれないのだけれども、
これにカルパッチョをのせたところ、
とても品がいい、かっこいい姿を見せてくれた。

平らな器に立体的な料理を盛ることで、
良いバランスになって、
カルパッチョ用に作った作品なんじゃないかと
思うくらい料理の器として似合っていた。

仕事ができる人のことを
「器の大きい」とか「器が違う」と
言うことがあるけれども、
この敷板はまさに
器が違うといった表現がピッタリくる。
料理を受け入れて、
さらに美味しそうに魅せてくれる
器の違う器だと感じた。

料理が苦手だと感じる人がいたとしたら、
いい器を使うことで、
料理を美味しく魅せることができるので、
器から入るのもいいんじゃないかなと感じたりもした。

ハタノワタルさんの敷板、
料理用のお皿ではないようなので、
お皿として使うのは
自己判断にはなりますが、おすすめです。

僕も器の違う人間になりたい。
 
 

ハタノワタルさんという作家さんが
作っている、敷板という作品がある。
板状のアルミに和紙が貼られている、
食器やお菓子など物を置く台として
使う板なのだけれども、
僕は料理を盛る器として使っている。

黒や緑、青など色々な作品があるのだけれども、
どれも言葉では表せない
和紙特有の綺麗な色味をしていて、
とてもかっこいい。

形としてはただの板なので平たくて、
本来料理を盛る器としては
適していないのかもしれないのだけれども、
これにカルパッチョをのせたところ、
とても品がいい、かっこいい姿を見せてくれた。

平らな器に立体的な料理を盛ることで、
良いバランスになって、
カルパッチョ用に作った作品なんじゃないかと
思うくらい料理の器として似合っていた。

仕事ができる人のことを
「器の大きい」とか「器が違う」と
言うことがあるけれども、
この敷板はまさに
器が違うといった表現がピッタリくる。
料理を受け入れて、
さらに美味しそうに魅せてくれる
器の違う器だと感じた。

料理が苦手だと感じる人がいたとしたら、
いい器を使うことで、
料理を美味しく魅せることができるので、
器から入るのもいいんじゃないかなと感じたりもした。

ハタノワタルさんの敷板、
料理用のお皿ではないようなので、
お皿として使うのは
自己判断にはなりますが、おすすめです。

僕も器の違う人間になりたい。
 
 

12.2 Tue. | 主観と客観

12.2 Tue. | 主観と客観

12.2 Tue. | 主観と客観

先日、あるイベントに参加した時に、
会場が若干寒かったことがあった。
室内だから暖房で暖かいだろうと想像し
上着を持ち込まずに入ったからかもしれないが、
イベント中はちょっと
そわそわするくらい寒かった。

その時に
「イベントを運営しているスタッフさんは、
この寒さはきっと感じないだろうな。」と思った。
スタッフの方たちは
さほど厚着でもなかったのだけれども、
動き回っているし緊張しているしで、
実際に寒くないのかもしれないし、
椅子に座っている来場客の体感温度まで
想像するのはなかなか難しいだろうなと。

立場によって、感じることに差が出るというのは、
あるよなーっと考えながら、ふと、
味噌汁の「味見」に似ているなと思った。

味噌汁の味見をしている時って
味が決まっているかどうかの判断が
どうしても鈍くなる気がする。
自分が作っているからなのか、
味見をしすぎているからなのか、
汁椀で飲んでいないからなのか
熱すぎるからないのか、
要因はよく分からないけれど、
味見をした時に「よし」と思っても、
食卓で飲んだ時に「あれっ?」てなることがある。

一方、自分以外の人が作った味噌汁の味見であれば、
素直に味の評価が出来るような気がしている。
ということはやっぱり、
自分が作っているからなのかなぁ。

主観が入りこむと途端に、
客観視ができなくなるもんだよなぁ。
自分が作っても客観視できる術はないものか。

などと手足が冷たくなってきたイベント会場内で
スタッフに寒いので暖かくして下さいとも言えず、
イベント内容そっちのけで考えていましたとさ。
 
 

先日、あるイベントに参加した時に、
会場が若干寒かったことがあった。
室内だから暖房で暖かいだろうと想像し
上着を持ち込まずに入ったからかもしれないが、
イベント中はちょっと
そわそわするくらい寒かった。

その時に
「イベントを運営しているスタッフさんは、
この寒さはきっと感じないだろうな。」と思った。
スタッフの方たちは
さほど厚着でもなかったのだけれども、
動き回っているし緊張しているしで、
実際に寒くないのかもしれないし、
椅子に座っている来場客の体感温度まで
想像するのはなかなか難しいだろうなと。

立場によって、感じることに差が出るというのは、
あるよなーっと考えながら、ふと、
味噌汁の「味見」に似ているなと思った。

味噌汁の味見をしている時って
味が決まっているかどうかの判断が
どうしても鈍くなる気がする。
自分が作っているからなのか、
味見をしすぎているからなのか、
汁椀で飲んでいないからなのか
熱すぎるからないのか、
要因はよく分からないけれど、
味見をした時に「よし」と思っても、
食卓で飲んだ時に「あれっ?」てなることがある。

一方、自分以外の人が作った味噌汁の味見であれば、
素直に味の評価が出来るような気がしている。
ということはやっぱり、
自分が作っているからなのかなぁ。

主観が入りこむと途端に、
客観視ができなくなるもんだよなぁ。
自分が作っても客観視できる術はないものか。

などと手足が冷たくなってきたイベント会場内で
スタッフに寒いので暖かくして下さいとも言えず、
イベント内容そっちのけで考えていましたとさ。
 
 

12.1 Mon. | おもてなし料理

12.1 Mon. | おもてなし料理

12.1 Mon. | おもてなし料理

お客さんをお迎えした際に作る料理、
いわゆるおもてなし料理は、
いつも何を出そうかうんうん考えて作る。

来る人の苦手なものを聞いて、
お昼か夜か、滞在が長いか短いか、
お酒を飲むかどうかなど想定した上で、
いい感じに作れたなという時も、
あっちゃーって時もある。

仲のいい人に出す料理なので
そんなに気負っているつもりもないのだけれど、
いつも同じ料理を作っているはずなのに、
ちょっと違う感じにできることが多い。

おもてなし料理で
これはやってはいけないと思っていることがある。

初めて作る料理を出すこと。

お客さんがくるとなると
新しい料理に挑戦しようという
謎の意気込みが出てくるのだけれども、これが一番危険。
お客さんにはいつも作ってる
自信のある料理を出すのが一番。

今のところ、一番ちょうどいいと思っている
おもてなし料理の献立は
おばんざい数品と串揚げ。

事前に作っておけるおばんざいと、
事前に串打ちしておける串揚げ。
みんなが来たら盛るのと揚げるだけ。

揚げたてはだいたい美味しいし、
相手が苦手なものは抜けばいい。
おばんざいも自信のあるものだけを作っておくのが
今のところ一番間違いないと思っている。

盛って、揚げるだけでも結構バタバタするし、
自分も相手も喋っている中で作りつつ、
せっかく食べてもらうんだから美味しいと思ってほしい。
そんな思いの中で一番いい感じにできるおもてなし料理がこれ。

ちなみに天ぷらも同じ理由でおすすめ。
 
 

お客さんをお迎えした際に作る料理、
いわゆるおもてなし料理は、
いつも何を出そうかうんうん考えて作る。

来る人の苦手なものを聞いて、
お昼か夜か、滞在が長いか短いか、
お酒を飲むかどうかなど想定した上で、
いい感じに作れたなという時も、
あっちゃーって時もある。

仲のいい人に出す料理なので
そんなに気負っているつもりもないのだけれど、
いつも同じ料理を作っているはずなのに、
ちょっと違う感じにできることが多い。

おもてなし料理で
これはやってはいけないと思っていることがある。

初めて作る料理を出すこと。

お客さんがくるとなると
新しい料理に挑戦しようという
謎の意気込みが出てくるのだけれども、これが一番危険。
お客さんにはいつも作ってる
自信のある料理を出すのが一番。

今のところ、一番ちょうどいいと思っている
おもてなし料理の献立は
おばんざい数品と串揚げ。

事前に作っておけるおばんざいと、
事前に串打ちしておける串揚げ。
みんなが来たら盛るのと揚げるだけ。

揚げたてはだいたい美味しいし、
相手が苦手なものは抜けばいい。
おばんざいも自信のあるものだけを作っておくのが
今のところ一番間違いないと思っている。

盛って、揚げるだけでも結構バタバタするし、
自分も相手も喋っている中で作りつつ、
せっかく食べてもらうんだから美味しいと思ってほしい。
そんな思いの中で一番いい感じにできるおもてなし料理がこれ。

ちなみに天ぷらも同じ理由でおすすめ。
 
 

11.28 Fri. | 魔法使い

11.28 Fri. | 魔法使い

11.28 Fri. | 魔法使い

近くにお気に入りの鮮魚屋さんがある。
そこそこ大きくて、活気もあり、
綺麗でとても好感の持てるお店だ。

多分、知っている人は少ないのだけれど、
よく通っている僕は知っている。
あそこには夕方に魔法使いが現れると。

その魔法使いは杖ではなく
シールを持ってさっそうと現れ、
魔法をかけると
さっきまで1000だったものが
突然、900に変わるという
おそらくその商店街では伝説の魔法使い。

ある日、いつものように夕方に鮮魚屋さんに行くと、
すでに閉店の準備が始まっている雰囲気で、
新しく魚を捌く様子はなく、
お客も商品もまばらな感じだった。

商品にはすでに魔法がかかっていて、
10のみならず、20の魔法がかかっていた。
20の魔法は凄い。1000が800に変わってしまうやつだ。

そんなこともあるのかと
目の前にある魔法のかかった刺し身だけを眺めていた。
ちなみにこの魔法のすごさは、
魔法をかけられた商品のみに興味がそそられ、
魔法がかかっていないものには
見向きもしなくなるという効果があるらしい。

そんな時に彼は現れた。
伝説の、30の魔法使いが!!

滅多に現れない30の魔法使いは
左端から魔法をかけ始めた。
1000だったものがとたんに700に変化していく。

丁寧にいっこずつ魔法のシールを貼っていくので、
僕がいただこうと決意した右端に辿り着くまでには、
まだ結構時間がかかる。
こういう時に自分が買いたいものに
魔法がかかるのを待つのは、
恥ずかし‥いや、恐ろしいのと、
自分のターゲットに
魔法をかけてくれるどうか分からないので
ちょっと悩んだ結果、僕は賭けに出た。

僕   「おすすめどれですか?」
魔法使い「うーん。どれもですが今日はこれが美味しいですよ。」
僕   「いいですね!あ、これはどうですか?」
魔法使い「あ、それも旬だし美味しいですよ。ペタっ」

勝った。
僕は魔法使いのおすすめ商品と、
自分の目的の商品をかかえて
満足げにレジに向かったのでした。
 
 

近くにお気に入りの鮮魚屋さんがある。
そこそこ大きくて、活気もあり、
綺麗でとても好感の持てるお店だ。

多分、知っている人は少ないのだけれど、
よく通っている僕は知っている。
あそこには夕方に魔法使いが現れると。

その魔法使いは杖ではなく
シールを持ってさっそうと現れ、
魔法をかけると
さっきまで1000だったものが
突然、900に変わるという
おそらくその商店街では伝説の魔法使い。

ある日、いつものように夕方に鮮魚屋さんに行くと、
すでに閉店の準備が始まっている雰囲気で、
新しく魚を捌く様子はなく、
お客も商品もまばらな感じだった。

商品にはすでに魔法がかかっていて、
10のみならず、20の魔法がかかっていた。
20の魔法は凄い。1000が800に変わってしまうやつだ。

そんなこともあるのかと
目の前にある魔法のかかった刺し身だけを眺めていた。
ちなみにこの魔法のすごさは、
魔法をかけられた商品のみに興味がそそられ、
魔法がかかっていないものには
見向きもしなくなるという効果があるらしい。

そんな時に彼は現れた。
伝説の、30の魔法使いが!!

滅多に現れない30の魔法使いは
左端から魔法をかけ始めた。
1000だったものがとたんに700に変化していく。

丁寧にいっこずつ魔法のシールを貼っていくので、
僕がいただこうと決意した右端に辿り着くまでには、
まだ結構時間がかかる。
こういう時に自分が買いたいものに
魔法がかかるのを待つのは、
恥ずかし‥いや、恐ろしいのと、
自分のターゲットに
魔法をかけてくれるどうか分からないので
ちょっと悩んだ結果、僕は賭けに出た。

僕   「おすすめどれですか?」
魔法使い「うーん。どれもですが今日はこれが美味しいですよ。」
僕   「いいですね!あ、これはどうですか?」
魔法使い「あ、それも旬だし美味しいですよ。ペタっ」

勝った。
僕は魔法使いのおすすめ商品と、
自分の目的の商品をかかえて
満足げにレジに向かったのでした。